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色にでにけり 恋

第11章 反省会

「最近の先輩は、

登下校で一緒にいても疲れてていつも眠たそうだったり、

休日も忙しいと言って会ってくれないから・・・

心細くて」




上出は遥暉の頬を撫ぜ髪を梳きあげる。




「でも、電車で先輩が寄り掛かってきた時、

髪から塩素の匂いがしてきて・・・・・・、

返歌をくれた日も。

まさか水泳部に入部したのかと
思っていたら、

教室でクラスメイト達の会話が
聞こえて耳を疑いました。」




「しっかりシャワーしてたのにな。やっぱり臭ってたのか。」




「今はシャンプーの好い匂いがしてます。」





そう言って遥暉が上出にすり寄る。




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