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Last Rain

第5章 世間は狭すぎる

完全に思考停止状態の私。


大樹に揺さぶられやっと我に帰る。



あ、だからあの時また会えるとか言ってたんだ。




『……………そっか。うん、分かった分かった。』



一人で納得し訳の分からない事を言ってしまう。




あっという間に昼休みは終わりそれぞれの校舎に帰って行く。



みんなと別れて私は家に帰ろうと門に向かっていたら、後ろからグイッと鞄を引っ張られた。



『ちょっと……誰よ?』



歩いていた足を止められ、後ろを振り向き確認する。



「また早退すんの?………サボり魔優香w」



ニコニコと笑いながら鞄を掴むのは………………中村 奏太だった。

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