テキストサイズ

Last Rain

第5章 世間は狭すぎる

『はぁ………。あんたには関係無いじゃん?帰るから鞄離してよ』



「それは無理!帰んならちょっと俺に付き合ってよ」



『ちょ…………ちょっと!』



グイグイと引っ張られて、着いた先は屋上だった。



柵に背を預け伸びをする奏太。



「ん〜〜〜やっぱ屋上はいいな!」



優香は隣に座って奏太を見上げる。



フワフワな焦げ茶色の髪。


肌は色白で透き通りそうだ。


目は切れ長かと思えば笑ったら少したれ目になるし。


相変わらず背は私より少し高いぐらいだけど。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ