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庭と 愛犬と 私

第41章 2015.2.21SAT.

今日はまずまず温かい日だったように感じましたが…

皆さんのお住まいの地域は如何ですか?
寒さの中にも、街路樹が水分を吸い上げ、色づき始めました。
白い息を吐きながらも、顔を上げて歩く楽しみができました。

今日は午前中仕事で家をあけていました。
帰宅すると息子がソファで愛犬と寝ていた。
「風邪ひくよ」と声をかけると、ふらふらと私のベッドに入り込み、夕方まで寝ていた。

時々覗くと愛犬と息子はほぼ同じ格好で寝ていた。
愛犬は覗く度「何か?」と言いたげに首を回すが
おき出てくることはなかった。


病める闇を知るモノは 病めるモノを 癒す


言葉を交わすわけではないけれど
愛犬に癒されたのか、夕飯の支度ができてから起こしてやると、むくりと起きてモクモクと食べた後
「ごちそうさま。ありがとう。頑張る」
と呟いた。

小さな頃から我儘は言わず、内気なこだった。
私の若い頃はどうだったかばかりを聞きたがり、
「水泳は母さんより良いタイム出た」
「数学は母さんより出来る」
「ひとあたりは母さんより柔らかいよ」
と、父親がいない分越えるべきは
母の背中だったのか…


大学の進路さえ同じ専攻を選んだ時は
正直やめてほしかった。

私は自分がおかしいのでは?人間て?
などという迷いが解消できるかと思って選んだ。
ヒトの事などこれっぽっちも興味がなかった。
病院実習でプレッシャーにたえられず
資格を断念した。


でも息子は
「先生から相談されるよ。先生が対処に困ってる生徒はなんでか俺に任されるんだよ?懐いてくれるよ。
俺って歳の割に経験値高いらしい。おかげでどんどんスキル上がるよ」
などと笑う。

母の勝手な人生に付き合わされたと言う
恨み言さえ、そんな穏やかに話す息子には
早く好いヒトができてほしいと思います。

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