
momo
第1章 はじまりは
あまり高くないヒールを鳴らして駅の構内を歩く。
勤めて2年になる会社は都会のどまんなかだけど、
部屋はすこし離れた場所に借りている。
東京で学生をして、卒業したら地元に帰るんだ!と意気込んでいたものの、デザインの勉強をしていたわたしに地元で良い就職先は見つかるはずもなく...
泣く泣く雑貨の企画や開発をする東京本社の会社に就職を決めた。
海辺の小さな町で育ったわたしはなかなかこの洗練された空気に馴染む事ができない。
「なんでわたしここにいるんだろう...。」
東京で仕事をするとばかり思っていたわたしに、研修終了と共に下された大阪オフィス配属の知らせ。
自分のつくったものでひとを幸せにしたいと2年間頑張ってきたものの、こんな風に取引先の人に怒鳴り散らされた日には意気消沈してしまう。
勤めて2年になる会社は都会のどまんなかだけど、
部屋はすこし離れた場所に借りている。
東京で学生をして、卒業したら地元に帰るんだ!と意気込んでいたものの、デザインの勉強をしていたわたしに地元で良い就職先は見つかるはずもなく...
泣く泣く雑貨の企画や開発をする東京本社の会社に就職を決めた。
海辺の小さな町で育ったわたしはなかなかこの洗練された空気に馴染む事ができない。
「なんでわたしここにいるんだろう...。」
東京で仕事をするとばかり思っていたわたしに、研修終了と共に下された大阪オフィス配属の知らせ。
自分のつくったものでひとを幸せにしたいと2年間頑張ってきたものの、こんな風に取引先の人に怒鳴り散らされた日には意気消沈してしまう。
