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恋してキスして抱きしめて

第11章 だって、もう止まらないの

~~~か、顔が熱い……


心臓が壊れたように鳴り響く。


両隣りに座るお客さんから視線を感じるけど、恥ずかしくて振り向けない……!



「ちーちゃん。
そーやって無言のままだと、俺軽く犯罪者っぽいんだけど~~」



え!?

そ、そんな事無い……けど、そっか!

あたしが何か言わなきゃ……と、口を開こうとした瞬間



「………!!」



ユーリさんはあたしの腕をぐいっと持ち上げると


そのまま引っ張られる格好で、テラス席を離れた。



「ユ、ユーリさ……?」



唖然としてる間に、ユーリさんはあたしの手にアイスココアを渡して


その代わりにあたしのバッグをユーリさんが持って……



「どうする?って聞いたけど

始めから帰す気なんてねぇから」


「………!!」



歩きながらぐいっと肩を抱かれて


ユーリさんの綺麗な顔が近付いてくる。



「朝倉千夏ちゃん。

今宵、俺を独り占めするんでしょ?」


「…………っ」


「そのコトバ聞いた時点で、こっちはもうぶっ壊れてんだよ。


教育係、完全放棄するから


………そのつもりで」

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