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恋してキスして抱きしめて

第2章 待て、なぜ俺に頼む?

妹ってそんなに可愛いもんなのかね~?


男が惚れる肉体美、ホリが深くて日本人離れした顔を持つ夏輝。


そんな男気溢れるワイルドなこいつが、残念そうに小さく溜息を漏らすんだから不思議だ。



「……分かった。
いきなり呼び出してごめん」

「あぁ、悪いな」



さっきの近親相姦疑惑によって、途中から冷酒に切り替えたから、いつも以上に酔いがまわってくる。


明日も普通に仕事だし、終電には乗らねぇと。


つーか、約6年ぶりに再会したんだから、俺としてはもっと別の話をしたかったんだけど。



「……ユーリ。
それでもお前は結局、この頼みを断ることはできないんだよ」

「………は?」

「すぐに分かるさ」



断れない?


俺、今断ったんだけど?


俺がその意味を質問しても、夏輝は答えない。


ほんっと意味不明だわ~

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