テキストサイズ

恋してキスして抱きしめて

第12章 寸止め、悶絶、もう夢中

………どこから、ツッコんでいい?


恥ずかしいポイントと、そうじゃないところの見分け方が謎過ぎて


隕石が直撃したかのように、頭がクラクラしてきた。




「……お前、やっぱり経験者だろ」

「えっ!?」

「ド天然ながらも際どい発言は、全部計算したセリフなんじゃねーの?」

「ち、違……
あ、でもそうかも……」

「………は?」



そうかも……?

~~~カモって何!!

てか、経験者なの!?

今までの全てをひっくり返しましたけど!?


次々に落下される衝撃で思考停止。


そんなボッコボコの俺に気付かずに、千夏は何かを思い出そうと考え込んでいる。



「確か……
“ 男は途中で止めることなんて、出来ないんだよ ” って」



~~~はい!?



「“ こんなにした責任、取ってくれるよね ”って言ってて……」

「誰が!!」

「レンです」

「誰そいつ!!」

「初恋の、男の子です」



な、なんだと~~~!?


タオルケットを振り払って、俺は無意識のうちにガバッと体を起こすと


淡々と話す千夏の上に覆いかぶさった。




「お前の初恋は俺じゃなかったのかよ!」


「………!!」


「俺は既に、お前に恋しちゃってんの!」


「~~~!!」


「好きなんだよ!分かってんの!?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ