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恋してキスして抱きしめて

第16章 俺は、ここにいる

「~~~~!!!///」



あたしのおでこに、ユーリさんのおでこが触れたタイミングで


ハッと我に返ったあたしは、思わずザザザーッと音を立てて後ずさりした。


………えっ!?///

ど、どどどうして!?



「逃げないでよちーちゃん。
それ以上後ろに下がると、ベッドにぶつかるぞ」

「……っ ユ、ユーリさ……!?」

「あはは、想像以上。
すげーイイ反応♪」



濡れた髪にタオルをかけて、上半身だけ裸のユーリさん。


その笑顔の後ろに、天井まで続く本棚が見える。


……こ、ここは……



「タクシーの中でも爆睡だったもんな。
ちーちゃん、俺にお姫様抱っこされちゃったのよ?」

「~~~~!?///」

「そのまま襲いたい気持ちをぐっと堪えまして
僕は先に風呂に入りました」



放心状態でラグの上に座り込むあたしの前に


ユーリさんは楽しそうに笑いながらしゃがみこんだ。


……本棚に置かれたデジタル時計が、深夜の1時を表示してる。


日付が変わって土曜日になってるみたいだけど……

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