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恋してキスして抱きしめて

第3章 つまり、脅しじゃねーか!

~~~できるか! 怖えーよ!!


胸に手を当てて深呼吸の手本を見せられたけど、もうこっちは呼吸困難状態………って


……ん? “ ユーリくん ” ……?



「私の名は、朝倉だ。
無論、こうして君と話すのは初めてなんだが……この名字に聞き覚えはないかね?」



……聞き覚え……?


雲の上にいる役員の名は大抵耳にするし、朝倉なんて名字も特に珍しいわけじゃ無い。


改めてマジマジと見返すと、ホリの深い顔に笑みを浮かべたまま、常務は続けた。



「では、軽く自己紹介をしよう。
私は4人家族で、妻が1人に子供が2人」

「………え?」

「上が長男で、下が長女だ」



な、なんだなんだいきなり。

その家族紹介と、俺をここに呼び出した理由になんの関係がある?



「妻が下の子を産んですぐに他界して以来、義両親と同居して5人で暮らしていたんだが。
8年前にまた1人減って、今は4人になった」

「……は、はぁ……」



なんか暗い話になってきちゃったよ!?

奥さんも亡くなって、さらにもう1人って……

もう俺、なんの相槌もコメントも出来ませんけど~~!

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