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「………だけど」




ユーリさんがゆっくりと目を開けた。




「まだ、出逢って２ヶ月も経っていないけど

……俺、逢う度に彼女に惚れていくんだよ」


「…………！！」



「彼女が笑ってくれるだけで、心が温かくなるし


別れ際はいつも、またすぐに逢いたくなる。


離れている時も、その笑顔が見たくて


………完全に、夢中なんだ」



「…………っ」




周りの至る所から、小さな歓声が上がる。


………ユーリさんの視線は、あたしを通り過ぎて


どこか宙を見ているようだけど


その表情が、さらに優しくなっていくから


もう、あたしの目は


彼の微笑みに、釘づけになってしまう。