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恋してキスして抱きしめて

第5章 いきなり、任務終了?

「……………」



ホ、ホロリときちまった……


さっきから俺の心に、日常で忘れがちな感情が次々に溢れてきて、なんかポカポカしてくるんですけど~~



「あの……ユーリさん……?」

「…………」



テーブルに肘をついて頭を抱え込んだ俺を見て、千夏が心配そうに覗いてくる。




~~~とんだ見当違いだ!!


近親相姦なんてとんでもねぇ。


ちゃんと常識と秩序を持ち合わせる、立派な女じゃねーか!


過剰に意識してるあの暴走親子がアホだったんだ!



「……ったく、今日の有給はマジで無意味だったな」

「……え……?」



はい、しゅ~りょ~~!


一気に心が軽くなって、俺は顔を上げた。


兄に特別な感情が無いのであれば、最初から俺の役目は無かったも同然だ。


噴水広場で見つけた瞬間から、今こうして話しただけでも


見た目も性格も申し分ないし、これは放っておいても男に困らない。


これだけイイ女なら、本人が願う通り、いつかきっとイイ男が現れるさ。

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