
短編集。
第3章 純粋くん×遊び人
『うわぁあぁああぁぁああああ!!』
「あーあ。彼女おいて逃げちゃダメじゃん」
「…。」
『いやぁあぁああ!まっておいてかないで!!』
「ほらー。言わんこっちゃない
彼女さんかわいそーになぁーー。」
「…ぅ」
『おわかりいただけただろうか。では、もう一度ご覧いただこう。』
「あははー。この幽霊の顔おもしろぉーい」
「…っ」
『男のカメラが落ちて、女を写したそこには髪の長い女が女を見下ろしている。』
もそもそ
「ん?どーしたの?ゆーちゃん」
「な…なんでも、ない」
『きゃぁああぁああぁぁあああ!!!』
ビクッ
「あ、ゆーちゃん。もしかして怖いの無理?」
「む、無理じゃない!怖いの好きだしっ」
「ふーん。ならいいんだけどさ?」
「ぅ、うん。だいじょうぶ」
