
短編集。
第3章 純粋くん×遊び人
「…う、っく…ぅ…」
「ごめんね。」
「りょ、ぅ…は、なんも悪くない、から
ごめ、ん。俺が…ぅく…勝手、に…」
「違う、俺のせいだから。
わかってたんだ、ゆーちゃんが様子おかしいの
その理由だって俺わかってた。
ほんとごめん。俺、頑張るから。
だからさ、そんなに一人で抱え込まないで。
支えるなんて綺麗事言ってゆーちゃん傷つけて
俺、ほんとだめだわ。」
そう言って、膝を抱えて膝に顔を埋めて座る凌。
あーあ、ダメだな俺。
自分のわがままで凌ば傷つけて。
「ごめ、ん…りょう…顔、あげて?」
俺もしゃがんで凌のことを見る。
顔をあげた凌は、凄く辛そうな顔してた。
ちゅ
「りょう、おれも…がんば、るから
りょうだけ、の…せいじゃないから。
だから、凌も…抱え込まないで…?」
凌は、びっくりしてたけど。
だんだん、笑顔になっていった。
「うん。あー、やっぱりゆーちゃんには敵わない。
ゆーちゃん、ほんと可愛すぎだから。
んー、じゃあ!この話は終わり!!
これから、少しずつ変えていこうね??
よーし!怖いの借りに行くぞー!!!」
と、元気になった凌。
二人で手を繋いでビデオやさんに向かった。
