短編集。
第1章 誘拐犯×お姫様
あれから、もう1ヶ月。
「美雨ー。今日ゎ何がしたいー?」
今ゎ午後6時。いつも、トランプとかゲームとかしてる僕たち。もちろん、外には出れない。
「んー。今日ゎ光喜と居たい。」
いっつも居るじゃんって笑われた。
でも、なぜか胸騒ぎがする。
「どーした?なんで、泣きそーな顔してるの?」
怖い、なんか怖い。
ぎゅっ
「光喜、なんか怖いよ。
光喜と会えなくなる気がするんだ。」
高校1年生なのに、ちっちゃい子みたいに光喜にくっついて震える僕。
「...大丈夫だよ?俺は美雨を離さない。」
でも、今日で光喜が居なくなる気がする。
「ねぇ?光喜、僕と一緒になろ?」
この胸騒ぎを忘れたい。光喜だけを考えたい。
そう思ったら、出てきた言葉。光喜は驚いてる。
「美雨?それって、もしかして」
「うん。そのもしかしてだよ
光喜、胸が苦しいの光喜だけを考えさせて?」