
君模様
第3章 君初
「----でねっ、-----だったの!!」
「そうなんだ、やばっww」
いつもは、一人の道のりも…君といるとなんだか短くて。
時がたつのがはやかった。
気づいたらもう、日は暮れていて…
「ありがと、送ってくれて」
「いえいえ、楽しかったし…ルナと一緒にいれたし」
((/////))
二人で赤くなる。
「ねぇ…好き」
二人の顔が近づく。
目を閉じる……
それは、ただの軽いキスだったけど
心と心が通じあってるような…そんな気がした。
(ん…)
顔が離れる。
「ばいばい」
「ん…ばいばい」
その日は、そのまま帰っていった。
部屋に入ると…
「ッハァー!!」
大きく息をすった。
「ドキドキして息ができなかった!!」
(ファーストキスでもないのに!!)
(なんで…)
こんなに、ドキドキするのは久しぶりだった。
「すき……かぁ」
そんなあたしから漏れた、一言は…
小さく深い深い心に沈んでいった。
