
君模様
第5章 君とあたし
その日は、壮太が風邪で。
めったに体調を崩さない壮太が、熱でベットから動けないらしい。
朝にめーるが来たときから心配で
《今からいこっか??学校休むよ》
って、送ったのに
《ルナにうつったらやだから》
風邪引いてるんだから、ひとの心配しなくていいのに。
来ないでって言われたけど、帰りにはよるつもりだった。
学校へつくとみんなが、
「壮太くんはどうしたの??」
って……
「風邪なんだぁっ」
ってゆーと、
「…そっかぁ」
って。
その前の空いた時間はなんだったの??
なんて、疑問に思ったりもしたけど、深く考えるのは苦手だからやめた。
とー、
「おはよう」
クラスの男子が話しかけてきた。
あたしは、普段男の子と話したりするのは苦手で…
そんな話したことはない。
なのに、
「今日は鷹島休みなんだな、」
友達にみたいに話してくる。
それに、教室にはいる男生徒全員というほどの人たちがあたしに話しかける。
(なんで??)
なんて、疑問に思いながらも
話してくれるのは嬉しいから
理科の時間
「ぉーぃ、班に別れて実験をやるぞ」
と叫んだ。
あたしは、いつもの女子メンのところへいこうと移動しようとしたが
「一緒にやらない??」
って、後ろに座っていた男の子が話しかけてきた、
「あっ、でもー」
「いーからさ、やろーよ」
半強制的につれてかれた。
実験をしていて、話しているうちに仲良くなった。
その男の子の名は、
【杉浦 賢】
聞いてみると、音楽の趣味や好みがにていて
壮太以外の男子とはあまり話したこのなかったあたしには、とても楽しかった。
…それで聞いてみた。
「なんで、あたしなんかを誘ったの??同じ班に。今まで話したことないよね??」
って。
すると、
「ぁー、だって今日鷹島いないら??だからだよ」
