
君模様
第5章 君とあたし
「ルナー!!」
俺の教室に鷹島の声が響く。
「かぁえろぉぜっ!!」
なんて、テンションたけーんだょっ。
「ほら、ルナ。ダーリン迎えにきたよ!!」
高橋の友達がからかう。
しかしルナはからかわれたことに気づいていない。
「ゎっ、ほんとだぁー!!まっててぇー、今からすぐいくからっ」
なんてかわいい奴なんだ。
いつかは、俺とルナもこんな関係に_
そんなわけはないなww
俺はルナを見てにやけてたのかもしれない。
でも、決して意識的なものではなかったのは確かだ。
ふと、視線を感じて廊下を見る。
すると、鷹島がこちらを見てた。
無表情。
なんの感情も感じられない絶対零度の顔。
背筋が凍った。
その次の日からだった。
あいつらが、さらに熱を帯はじめたのは。
廊下でバグする。
廊下でキスする。
廊下でてを繋いで
廊下でいちゃいちゃする。
みてるだけで腹が立つ。
毎日一緒にかえる。
やめろ
夕方ゲームセンターで二人を見る。
やめろ
夜のコンビニで二人でいるのを見る。
やめろ
どんどん想いは膨らんでいった。
どうしてあいつとなかよくしてるんだ。
なんで、俺とは話してくれないんだ。
俺は決めた。
明日アドレスを聞こうと。
