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好き....

第1章 出会い

まだ予鈴まで時間があるため皆それぞれ雑談を楽しんでいた


そんな中涼太の周りには常に人が絶えない


僕はと言うと、それほど人と話すのが上手ではないので1人でいる事が多い


そんな僕の数少ない友達なのが涼太だ


涼太との出会いは1年前.....


高校の入学式の日


僕の通う学校は家から電車に乗って30分程の所にある


桜並木の坂を上がった所にある


緊張のあまり坂の途中で転んでしまった


そんな時僕に手をさしのべてくれたのが涼太だった


その瞬間僕は恋に落ちた


さしのべられた大きな手


僕の手を包みこんだ時の温かさ


初めは恥ずかしさのあまり何もうつむいていた僕に「大丈夫?」


と顔をのぞきこんで心配する顔


慌てて顔を赤くしつつ言えたのが「はい....」という一言

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