テキストサイズ

兄妹

第1章 兄に見つかって


「し、仕事は!?
ていうか、部屋入ってくる時ちゃんとノックしてよ!」

見られてないことを信じながら、必死に平然を装う。

「仕事、早く終わったから。」

お兄ちゃんはそれだけ言い、こっちに近づいて来る。

「な、なに?」

「それよりさっきさぁ、空何してたの?」

やばい。
見られてたのかも知れない。

「え、ふ、普通にケータイしてただけだよ!?」

そこではっと気づく。ケータイの存在を忘れていた。
私のケータイはベッドの上で例の画像が開いたまま放置されていた。

「なに、空。こういうの好きなの?」

慌てて隠そうと手を伸ばしたが遅かった。
どう言い訳しよう。
布団の中にはノーパンで濡れた私の秘部。
これだけは隠さなきゃいけない。

「いや、えっと、これはその、と、友達!友達が好きなんだって!」

勿論そんな訳がない。
友達のオナニーネタなんか知る由もない。

「ふぅん…ねぇ空?その指なに?」

「指?」

心当たりがなく、指を見る。
その瞬間、お兄ちゃんに手を掴まれた。

「なんで手が濡れてるのかな?光ってるよ?」

すっかり忘れていた。
ついさっきまで私の中にあったそれは濡れたままだった。

「な、なにもないから、離して…」

もう耐えられなくなった私は顔を俯かせ声を振り絞る。

エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白いエモアイコン:共感したエモアイコン:なごんだエモアイコン:怖かった

ストーリーメニュー

TOPTOPへ