
好きになってもいいですか…?
第7章 約束
高校に入り1年目の夏休み
毎日部活が忙しい
夏場でも日光が差し込んでると
眩しくて競技の妨げになるため
暑くても暗幕カーテンと窓を
閉め切って練習を行う
外のほうが断然涼しい
一日中その中で練習を行った後
理緒は念入りに制汗剤を使う
そして更衣室を出て
1人で自転車小屋に向かう
そこには笑顔で小さく手を振る
翔が待っていた
付き合ってからはたいてい
自転車を引きながら翔が駅まで
理緒を送っていく
最短経路である商店街は通らず
ゆっくりと遠回りをして帰る
