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大人でもない子供でもない

第4章 見えない壁2

俺が…かわってたら…
一緒のペアだったら…

咲野を泣かせずにすんだのに…


バカだな…こいつ…。友達に迷惑かけないように全部自分でかかえこんで、おせっかいで…。
口喧嘩は強いくせに、暗いとこが怖いなんて…。

「バカ…だな…お前…」

「え?」

「お前は…本当…バカ」

「な…なによ…泣」

泣ながも喋る咲野のを見て俺はいつの間にか握っていた手を引いて咲野を抱きしめていた。


「な…ちょ…////亜久津?」

「お前は本当バカだよ!なんでも自分でかかえこんで!…ふざけんな…。もっと頼れよ…」

「うん…///」





抱きしめた先から伝わる鼓動の速さ。



心と心が近づいてドクドク言ってる…

この鼓動から…気持ち伝わればいいのに…

亜久津に抱きしめられた咲野はよくわからない気持ちになる。苦しいのか、嬉しいのか、わからない。


そっか。これが…恋か…。

13歳…初恋…。

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