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ボクの小鹿

第1章 プロローグ

 ママが死んでしまったのは5年前

 私が10歳の時でした

 季節外れの台風がもたらした大雨に煙る夕暮れ

 ママは信号無視の大型トラックに跳ねられて死んでしまいました

 誰もが振り返る位に綺麗だったママだったのに、トラックの大きなタイヤの下敷きになり30メートルも引きずられてしまったのでした

 愛していたママを突然失ったパパは、悲しみの余りに心を病んで、家から一歩も出れなくなってしまいました

お酒ばかり飲んで、一人では食事もお風呂も眠る事さえ出来なくなってしまったパパ

 私はそんなパパが可哀想で心配だったので、いつも一緒にいて身の回りの世話をして、


夜も一緒のベッドで眠る事に眠る事にしたのでした

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