
アクマにアソコを貸しました
第6章 ロスタイム上等じゃないですか
「あー、いたいた!
梓穏、手!手ぇ出して!」
大慌てのマソォが走って来たのはお昼休みに入ったばかり、私がお弁当を買って戻る途中だった。
「えっ!何なに?」
脳内がみっちり???だらけながらも手を差し出すと、マソォはすかさずギュッと掴んで引っ張る。
!!!つられて走りだすとマソォは嬉しそうに喉の奥をククッと鳴らした。
何かに追われているのか確かめる事も出来ないまま、マソォに先導されるがまま建物の角を曲がった。
ドンッ!
「ぐぎゃっ!」
何か柔らかいものに思い切りぶつかったと思ったら、両腕を広げたマソォだった。鼻…今の衝撃で鼻が更に低くなったんじゃないかと思う。顔面を押さえていたが、白い光りに驚いて顔をあげると計算通りって表情をしたマソォの顔が近くにあった。
私をぎゅむと拘束すると、二人の周囲が白く光る。
「一体な…に?…なっ!?ここどこ!?」
――先ほどまでとは違う空気の流れ、髪を靡かせる風。どこかのビルの屋上に座っていた。
梓穏、手!手ぇ出して!」
大慌てのマソォが走って来たのはお昼休みに入ったばかり、私がお弁当を買って戻る途中だった。
「えっ!何なに?」
脳内がみっちり???だらけながらも手を差し出すと、マソォはすかさずギュッと掴んで引っ張る。
!!!つられて走りだすとマソォは嬉しそうに喉の奥をククッと鳴らした。
何かに追われているのか確かめる事も出来ないまま、マソォに先導されるがまま建物の角を曲がった。
ドンッ!
「ぐぎゃっ!」
何か柔らかいものに思い切りぶつかったと思ったら、両腕を広げたマソォだった。鼻…今の衝撃で鼻が更に低くなったんじゃないかと思う。顔面を押さえていたが、白い光りに驚いて顔をあげると計算通りって表情をしたマソォの顔が近くにあった。
私をぎゅむと拘束すると、二人の周囲が白く光る。
「一体な…に?…なっ!?ここどこ!?」
――先ほどまでとは違う空気の流れ、髪を靡かせる風。どこかのビルの屋上に座っていた。
