
アクマにアソコを貸しました
第6章 ロスタイム上等じゃないですか
「うひょおぉー!怖い…」
今の状況を把握したら、屋上のタンクの上。怖っ!
思わず隣のマソォにしがみついた。
「大丈夫、俺が一緒だから落ちたりしないよ。
――ほら時間なくなるよ?」
私のお弁当を指差しておどけるマソォ。そういう彼の手にはブラックの缶コーヒー。
私たちは並んでお昼の麗らかな時を過ごした。ケィシが同じ会社に来た時同様、皆の中ではマソォも“今までも一緒に働いていた人”だという認識だった。
真面目でやや堅物の蘇芳京紫
人懐っこくて明るい蘇芳真赭
社内でも人気の双子じゃないの、何を今さら!探りをいれた同僚には呆れ気味にそう言われた。
まぁいいや。この双子を私の常識で考える事自体の意味がない気がする。
「で、これはどういう状況?」
ポテトサラダサンドにかぶり付きながらマソォを見上げる。
「俺が梓穏に助けてもらってる状況、かな。一緒にお昼食べませんか、って来られて逃げてきた。
…俺こっちでモノを食べないし」
それに梓穏の事、独り占めしたかったし。
今の状況を把握したら、屋上のタンクの上。怖っ!
思わず隣のマソォにしがみついた。
「大丈夫、俺が一緒だから落ちたりしないよ。
――ほら時間なくなるよ?」
私のお弁当を指差しておどけるマソォ。そういう彼の手にはブラックの缶コーヒー。
私たちは並んでお昼の麗らかな時を過ごした。ケィシが同じ会社に来た時同様、皆の中ではマソォも“今までも一緒に働いていた人”だという認識だった。
真面目でやや堅物の蘇芳京紫
人懐っこくて明るい蘇芳真赭
社内でも人気の双子じゃないの、何を今さら!探りをいれた同僚には呆れ気味にそう言われた。
まぁいいや。この双子を私の常識で考える事自体の意味がない気がする。
「で、これはどういう状況?」
ポテトサラダサンドにかぶり付きながらマソォを見上げる。
「俺が梓穏に助けてもらってる状況、かな。一緒にお昼食べませんか、って来られて逃げてきた。
…俺こっちでモノを食べないし」
それに梓穏の事、独り占めしたかったし。
