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リベンジ!

第8章 真実の行方

「新菜…もういい…。
それから、俺の家の方に来て見てしまったんだな…。」


隆盛は、背中をポンポンしながら、更に強く抱き締めてくれた。

あたしはもう涙がボロボロと、止まらなくなってる。



「そう…何も考えられなくなった…。

消えてしまいたかった。

両親の不仲の原因が自分にあったなんて、考えたことなかった。

隆盛に酷い言葉を吐き捨てるつもりは無かったのに…。

ごめんなさい…

本当にごめんなさい…

隆盛を信じることが出来なくて…

酷い言葉で傷つけて…

怖くなって、逃げ出して…

ごめんなさい…。」








隆盛は、しばらく何も言わずにポンポンと背中を優しく叩いてくれた。

そうされると、不思議と気分が落ちついて涙も止まってきた。



「…隆盛…背中、ポンポンされるの…何か気持ちいい‥。
赤ちゃんになった気分。」


「だろ?俺、赤ちゃんあやすの得意だから。こうやって、深く息を吸いながらゆったりした気分で笑顔であやすと、赤ちゃんって機嫌良くなるんだぜ。背中をポンポンしてゆっくり揺らしてやるんだ。」


「分かるかも…こうやって抱っこされるのって気持ちいいんだね。」







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