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替え玉高校生

第4章 3日目

兄貴の病室を出た俺は
壁に背中を預け、その場にしゃがみ込んだ。



「何やってんだ・・・・・俺」



そして、深いため息を吐く。




「おい」



「・・・・・っ!」




聞き覚えのある声。




そして今、1番会いたくない奴の声が上から降ってきた。




「おいって、言ってんだろ?」



俺は「おい」って名前じゃねし・・・



心の中で小さな反抗をしてみる。



「無視とはいい度胸だな」



少し、ドスの聞いた健司の声にちょっとビビる俺。




「無視してねぇし・・・・・」



そう言いながら、少し顔を上げる。




「呼んでんのに、返事をしねぇのは無視だろ」




健司は壁に両手を突き、俺を見下ろしていた。




「ちょっと来い」



そう言って、健司は歩き出した。









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