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SYらぶらぶ集〜X❤︎L〜ゼロリナ

第11章 悲しみに捧ぐリコリスの花束を

3.2 激突

ゼロスが探知した街は、サイラーグからさほど離れていない大きな街の広場だった。
噴水が吹き上げ、街人の憩いの場であるその場所に、金髪の彼と、寄り添うように彼女がいた。

リナはゼロスの手を強く握り、ゆっくりと二人に近づく。





「ガウリイ。



・・・・・・・・・シルフィール。





この間ぶり、ね」





「リナ・・・!」


彼ーーガウリイは、驚いたようにリナを見つめている。その隣で、シルフィールは、相も変わらずリナを睨む。
リナはその視線に怯えることなく、ガウリイから視線をそらさぬまま、口をゆっくり開いた。

「大事な話があるの。・・・場所、変えましょ」




街を出て、人があまり通りかからない川にかかる橋の上。リナは深呼吸し、きっとシルフィールをにらんだ。

「なぜ・・・・・・」

シルフィールが、小さく、また、憎々しげにつぶやく。

「なぜ、また・・・


また、現れたの?リナさん」

その問いには、リナは答えない。
変わりに、ガウリイを見つめて。


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