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SYらぶらぶ集〜X❤︎L〜ゼロリナ

第14章 Halloween Night Story

「・・・」
リナは脱力しつつ、ゼロスの鎖骨に唇を落とす。彼がするように、キュッと唇で吸うが、なかなか上手くつかない。
「つ、つかない、よ?」
「・・・今回切り、ですよ?」
ゼロスがそう言うと、唇の後にはくっきりとリナの胸元についているキスマークと同じものが浮かんでいた。
「・・・恥ずかしいっ」
「おそろい♪」
「う〜・・・とにかく、せっかく作ったし、ね?」
「はいはい。どんな時でも食欲優先のリナさんのお願い、ちゃんと聞いて差し上げますよ」
「む、何よ、それ。嫌な言い方っ」
そんな、軽口には軽口を返すやり取りをしているうちに、いつもの調子に戻る二人。
「そうだ、ゼロス」
「?はい」
「トリック・オア・トリート♪」
リナのそんな茶目っ気たっぷりなおねだりに、またまた怪しげな微笑みを称えて。
「お菓子、あいにく切らしてまして。」
「え」
「もし、お菓子がない場合はリナさんからのイタズラ、ですね♪それはそれで悪くはありません」
明らかにいやあな流れになってきたことに、リナは気づいてしまった。墓穴を掘る。まさにこのこと。
「さぁ、どうぞ?どんなイタズラして下さるんです?」
「あ、いや。良いっ!やっぱり良いっ」
「そんな、照れないで。さぁ、思う存分イタズラ、しちゃって下さい、リナさん♪」
またまた、雰囲気に流されて。果たして少女はちゃあんとヘンタイ魔族に『イタズラ』できたのやら・・・
寝室に担がれた少女は、あっけなく裸にされ、しかも黒猫の耳と尻尾まで生やされ。ヘンタイ魔族さんの『愛あるイタズラ』をまたまた受ける羽目になったことを知っているのは、煌々と輝くジャックランタンの光だけだというーー。

【end】

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