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SYらぶらぶ集〜X❤︎L〜ゼロリナ

第16章 金色の奇跡

柔らかな太陽の光が差し込むお昼時の穏やかな時が流れる一戸建て。ふかふかなソファに腰掛け、編み物をする少女。その眼差しは慈愛に満ちている。
「ままー、遊んで、遊んで!」
「はいはいリール。今は忙しいからあっちで遊んでなさいね」
「むぅ!ままのいじわるぅーー」
「そんな事言わないの。もう少しでパパが帰ってくるからね」
そうだ。こんな夢を何度も見た。かわいい子供に、優しい旦那様。そして幸せな日常。自分らしく無いと、目覚めたときよく鼻で笑い飛ばしたものだ。それでも、夢見てしまう、そんな幸せな一家庭。もちろん、あたしの旦那様はーー金色の、陽だまりのような色の長髪を持つ、あたしの唯一のパートナー。その、名前はー名前、は・・・


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