SYらぶらぶ集〜X❤︎L〜ゼロリナ
第17章 【いちごミルクとほろ苦コーヒー。】
「・・・あんまり、だわ」
「仕方ないじゃないですか。リナさん、意地っ張りで照れ屋で恋愛初心者で頑固でオクテで「散々言われてる気がするんだけどっ?」
「だって、本当のことですから。でも、さっき言ったでしょ?そんな所も可愛いんですが、って」
至極幸せそうに言いやがった魔族に、あたしは徐々に怒りが込み上がるのを感じた。つまり、こいつはあたしに「好き」と言わせるために冷たい素振りをしたということだ。
「・・・黄昏よりも昏きもの
血の流れより紅きもの」
あたしが小声に高速で竜破斬の呪文を唱えているのに、まだ浮かれ魔族は気付かない。幸せそーに「リナさんの「好き(はあと)」は可愛かったですー♪」とか吐かす魔族を無表情で見つめ、そして宿屋の窓が開いているのを確認し。
準備していた魔法を解き放った。
「怒りと照れ隠しの竜破斬ーーーーーーっ!!」
「え″っ・・・ええ!?あああ、リナさああああん」
こうして、ゼロスはお星様になりました。あの調子じゃ、多分直撃はしてなかっただろーけど、ちょっちすっきり♪
・・・まあ。このあと、食後のコーヒーを飲んでいたらしいゼルと、支度をしていたアメリアにこっぴどく文句を言われる羽目になったけど、気にしない気にしない。
さらに言うと次の日、またまたまたまた平然と五体満足で現れたヘンタイ魔族は甲斐甲斐しくあたしの機嫌取りに努めることになるのだけれど、これはまた、別なお話で。
《つづく》
「仕方ないじゃないですか。リナさん、意地っ張りで照れ屋で恋愛初心者で頑固でオクテで「散々言われてる気がするんだけどっ?」
「だって、本当のことですから。でも、さっき言ったでしょ?そんな所も可愛いんですが、って」
至極幸せそうに言いやがった魔族に、あたしは徐々に怒りが込み上がるのを感じた。つまり、こいつはあたしに「好き」と言わせるために冷たい素振りをしたということだ。
「・・・黄昏よりも昏きもの
血の流れより紅きもの」
あたしが小声に高速で竜破斬の呪文を唱えているのに、まだ浮かれ魔族は気付かない。幸せそーに「リナさんの「好き(はあと)」は可愛かったですー♪」とか吐かす魔族を無表情で見つめ、そして宿屋の窓が開いているのを確認し。
準備していた魔法を解き放った。
「怒りと照れ隠しの竜破斬ーーーーーーっ!!」
「え″っ・・・ええ!?あああ、リナさああああん」
こうして、ゼロスはお星様になりました。あの調子じゃ、多分直撃はしてなかっただろーけど、ちょっちすっきり♪
・・・まあ。このあと、食後のコーヒーを飲んでいたらしいゼルと、支度をしていたアメリアにこっぴどく文句を言われる羽目になったけど、気にしない気にしない。
さらに言うと次の日、またまたまたまた平然と五体満足で現れたヘンタイ魔族は甲斐甲斐しくあたしの機嫌取りに努めることになるのだけれど、これはまた、別なお話で。
《つづく》