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SYらぶらぶ集〜X❤︎L〜ゼロリナ

第7章 かべどん


「・・・」
「リナさん?」
「・・・何のつもり?」

少女は如何せん不機嫌そうに顔をしかめて、うざったそうにそう問うた。一方、闇色の神官服を着込んだ青年は途轍もなく機嫌が良さそうな表情で少女を見下ろして。

「はい、これ、東洋の方の島国で今一番、若い女性が『異性にされてきゅん、とするシチュエーション』No.1の『壁ドン』と言うものらしいんですが」

そう答えて、青年はくいと小首を傾げてそう告げると、少女は更に訝しげな顔で青年を睨め付けた。

「で?
・・・何だってあたしが、その『壁ドン』をされてんのよ。」
「あれ?どきどきしませんか?」

おちゃらけた声で青年は言うが、少女はつまらなそうに口を尖らせ。

「んー・・・なんて言うの?
あんただからどきどきっつうよりヒヤヒヤ?いや、違うわね。殺意に苛立ちすら芽生えるわね」
「・・・ひ、ひどい、リナさん。
では、もう少し真剣にーー・・・?」

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