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SYらぶらぶ集〜X❤︎L〜ゼロリナ

第9章 初恋はイチゴ味?






そう言い残し、惚けるあたしをほったらかしにしてゼロスは空気へとかき消えて行った。・・・あんっの、エロ魔族ぅぅううう!!

『あ、リナさん』
「ふにゃっ!?あによっ!」

いなくなった空間からゼロスの声が響く。びっくりしたじゃないの!!

『リナさんが先ほどの盗賊いぢめで手に入れた写本、焼かせて頂きました♪』

はっ!?
あたしは慌てて戦利品が入った麻布の袋の中に入れていた写本を探すけど・・・けど、な・・・ない・・・

『それと、さっきのリナさんから口移しして頂いたイチゴ。腐らない様にたいっっせつに保管して置きますね♪』
「・・・っはあ!?な、なななななあっ」
『リナさんの甘い唾え「それ以上はアウトーーーーーーーー!!」

クスクスと笑うゼロス。くそう、姿が見えてんなら神滅斬喰らわせてんのにいいいいい!!

『では、また明日の朝に♪
それとも、夜這いしましょうか?』
「んなことしたら神滅斬お見舞いしちゃるわよっ!!」
『じょーだんです♪では、おやすみなさい、未来のお嫁さん?』
「二度とその顔見せるなーーーーーーーーーーーーっ!!」

あたしの叫び虚しく、それ以降ゼロスの声がすることはなかった。
・・・してやられた。
ふぁーすと・きすどころか、セカンド・キスまで・・・それになんだか弱みまで握られたよーな・・・

・・・・・・なんか、疲れた・・・


ーーー次の日の朝、もちろん当たり前の様にエロ魔族はあたしの前に現れて、アメリアたちの前で堂々とスキンシップと称したセクハラを働き、あたしの怒りに触れ竜破斬で吹っ飛んで行くのだけど、これはまた、別な話。

イチゴは初恋の味。そんな可愛いもんなら、どれだけ良いのか・・・あたしはげんなりとして、ふかあああいため息をついたのだったーーー



【おわり】だけど、続くよ。


17.章
【いちごミルクとほろ苦コーヒー。】に続きます。

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