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SYらぶらぶ集〜X❤︎L〜ゼロリナ

第9章 初恋はイチゴ味?






あと、10センチ。



あと、5センチ。


あと、・・・3センチ。



あとーーー


「もう、待てません」

あたしがイチゴを口移しする前に、ゼロスはあたしを身体ごとまた引き寄せ、イチゴごとあたしの唇と自らの唇を重ねた。イチゴをなんとか舌でゼロスの口の中に押しやり、離れようとするけど、なぜか離してくれなかった。

「っ、・・・んっ」
「・・・ごちそうさまでした。
でも、やっぱり味はわかりませんでしたね。」
「え?」
「あははは、いやあ、やっぱり僕魔族なんですねえ。確かに味らしいものはしましたがそれが『甘酸っぱくてキュンv』なのかはさっぱり♪」

分かり切ってたのに、あたしにあんなはずかしーことさせたんかっ!?

「でも、とってもおいしかったですよ?」

艶っぽい笑みで、あたしの唇を綺麗な指がつうとなぞる。

「リナさんの、ここと。
・・・僕への愛が沢山染み込んだリナさんの『感情』は。とても、ね?」

かあああああっ!!
ひとの、ひとのふぁーすと・きす奪っといて、コイツ、ぬけぬけと!!
あたしは高速で呪文の詠唱に入る・・・前に、また抱き寄せられるあたし。
そして、セカンド・キスもバッチリ奪ったゼロスは背後に紫の薔薇が見える気さえする笑顔で。

「僕、欲しいものは必ず手に入れる主義ですから。それに、リナさんは鈍感さんですからね。
これから、『頑張らせて』いただきますね、リナさん♪」


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