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ワタシの履歴

第13章 無心〔二〕

付き合い始めてすぐの頃、私の携帯に不思議なメールや、知らない番号からの電話が頻繁にくるようになった。

メールには

『鈴木あみちゃんですよね?』

というものがいくつか。

電話は出るとすぐに切られたり、同じく『鈴木あみちゃんですか?』というものだ。

なんでだか、私の携帯番号は、一部の人に『鈴木あみの携帯』として世の中にまわっていたそうだ。

ある夜中電話があって、私はうんざりしながら出た。

「…もしもし?」

「あ!鈴木あみちゃんですか?」

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