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ワタシの履歴

第13章 無心〔二〕

「違います」

「え?嘘やん!声も鈴木あみちゃんやん!」

「は?違いますけど」

「ホンマか~?声が嘘つけてないで!」

「いや、マジで違うんですけど…つーか、声似てないっしょ」

「ホンマに?おかしぃなぁ…鈴木あみの携帯って教えて貰ったんやけど…」

私はどうやって回っているのか知りたくて、聞いた。

「誰から?なんか最近、そんなメールとか電話ばかりで困ってるんだけど」

「マジかぁ。俺は学校の友達に聞いた。」

「ふ~ん…でも違うから、その友達にも言っといて?」

「分かったわ~。ゴメンな~。じゃあさ、おたく誰なん?」

「…茨城に住む輝子」

「茨城かぁ~全然違うやん」

「だから違うって言ってるし!」

「ははっ!」

そんな会話をしていたら、いつの間にか盛り上がって、1時間近く話しこんでいた。

この人は、1歳下の大阪に住む大学1年生、幹雄。

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