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ワタシの履歴

第14章 恐怖

武は、無言で私の手首を掴んだ。

『え?え?』

私はビックリして、とっさに武の手をはらう。

「ちょ!何??どしたの!?」

武は無言のまま、また私の手首を掴もうとする。

『ちょっ!!』

私は座ったまま後ずさりをした。

「ちょっとねぇ!!何してんの!?」

立ったままの武は、少しニヤっとしながら私に言う。

「ヤらねぇ?」

「は!?何言ってんの!?」

「いーじゃん」

そう言って前かがみになり、私の腕を掴んだ。

『!!!』

「ちょっ!」

私は武の胸を突飛ばし、掴んでいる腕をはらった。

私は武とテーブルを挟んで対角線になるように、お尻をついたまま横向きで手で移動した。

突飛ばされた武の顔は、眉間にシワを寄せて私を見ている。

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