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ワタシの履歴

第16章 逆療法

私は、まゆみサンに話した。

同級生にレイプされそうになって、それから人に会うのが怖くなって籠っていた事。

女の人にでも触られるのがまだ少し怖くて、男の人が更に怖い事。

そして、それではいけないと思って、変わらなくてはと思った事。

そう、キャバクラは、男性とお酒を飲みながら話をする場所。

そして、相手を楽しませなくてはならない。

また、時には手を握られたり、抱きつかれたり、キスを迫られたりもする。

人と向き合い、コミュニケーションを取らなくてはならない。

私は、それが怖かった。

だからこそ、キャバクラを選んだのだ。

逆療法…とはまた違うかもしれないが、徐々に慣らす事ではなく、一気に自分を追い詰めて、それで治そうと思った。

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