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ココアパウダー

第1章 ココアパウダー

彼と出会って私の世界は180°変わった。

明るく懐っこい彼は、引っ込み思案の私にとってとても憧れる対象になった。なにをしていても楽しそうでいつもニコニコしていて、見ているこっちまで楽しそうになる空気を作ってくれた。

彼はとくに私によく話しかけてくれた。
出会いのきっかけになった小説の話や、部活、好きな食べ物、今日の給食のことなど様々な話をしてくれた。

そのとき私はまだ恋っていうものが何なのかわからなくて、彼と話しているととても楽しくて胸の中がポカポカあったかくなる理由が恋だとわからなかった。

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