「俺は、男だ!クソ野郎」
第1章 俺は“男”だって!
ちょっと、整理させてくれ。
……最初から男だって知ってた?
「アホか!!」
何が『バカじゃない』んだよ!?
最上級のバカだろ!
変態だろ!ありえないだろ!?
俺は、パニクりすぎてよく掴めなくなっている。
頭が普段通りに回らない。
すると、俺が混乱している間に、
とうとうカチカチとベルトを外されてしまった。
その音で我に返る。
「く、クソ野郎!」
人をからかうのもいい加減にしろよ。
ベルトは、外されたが
まだチャックは下ろされていない。
もし、この状態が進めば確実ヤバい。
「あ、もしかして怖いの?その様子からしたら初めてだよね」
「じゃあ、目隠ししてあげよっか♪」
俺の上に馬乗りしている奴に続いて、
さっきから隣で恐ろしくニヤニヤしている奴が
楽しそうに会話をしてる。
「っ!?」
急に視界が真っ暗になった。