「俺は、男だ!クソ野郎」
第4章 調子乗んなっ!
「覚えていないのか?一人になると危険だから俺から離れるなって言ったじゃないか」
大悟は、ちゃんと聞こえるように
俺の耳元で囁いた。
「はぁ?あれ約束だったのかよ!?つか、俺は、小学生じゃねぇんだから一人で何とかできる」
そう言い張った俺だけど、
「何言ってんだ。さっきまで、生徒会長の野郎に襲われかけてたじゃねーか」
大悟は、キレ気味に言ったが
その言葉に、何も言い返せないのは事実。
あと、襲われかけたは、余計だ。
こんな俺に、襲う者好きは、
いない。
「あ、あれは、少々油断してただけだ。これから気をつければいいことだろ?」
俺は、大悟に心配をさせまいと、
何とか同意を求める。
たくっ、大悟の優しさは、
過保護も通り越して、お母さんになってるぞ。
「へぇー?み・さ・きちゃんは、キスまでされて、どうしてそんな余裕なこと言えるのかなー?」
なんか、逆効果だったみたいだ。
口調は、優しいが顔は…何とも言えないほど
悪で満ちていた。