「俺は、男だ!クソ野郎」
第4章 調子乗んなっ!
ツッコミ所が満載だ。
「お前、バカなの?約束破ったくらいで、俺を殺す気かよ!!…もう大悟とは、絶交だ!」
もう、口も聞いてやんねぇ。
敵に回すくらい覚悟は、できている!…多分。
でも俺も怒るときは、
怒るんだ。
そして、言い逃げをしようと
思ってすぐに走れるよう構えていたのに、
背後から、俺のシャツの襟を掴まれて
動けなかった。
「み・さ・きちゃん…?」
この声を聞くまでは。
このあと、放心状態で
ちゃんと一緒に家まで帰らされた。
…おまけに手まで繋いで。
あー、はいはい
大悟は、お母さんでしたね。
忘れてました。
はははっ…。
今日は、ファーストキス、セカンドキスまで
奪われて、なんて日だよ…。
このことは、
俺の黒歴史に深く刻まれたというのは、
言うまでもない話だ――……。