「俺は、男だ!クソ野郎」
第1章 俺は“男”だって!
もう俺は、このやりとりが
面倒くさくなって、
「はいはい、わかった。いつも通り、登下校よろしくな」
俺がそう言ったら、大悟は、
ホッとするようにため息を浅く吐いた。
でもまだ何か言いたそうだったけど、
スルーしてやった。
…はい、これで解決。
たくっ、
せっかく高校生になったつうのに、
一人じゃダメなのかよ。
あぁ、よくわかんねぇから、
大悟は、一人で学校にも行けないし、
帰れないことにしておこう。
―――青空の下、
曇り始めた俺の高校生活が始まる―――。