「俺は、男だ!クソ野郎」
第1章 俺は“男”だって!
「な、何だよ」
大悟の黒い視線に堪えられなくなり、
睨む。
「お前、俺がどれだけ心配したかわかってんの?俺を殺す気かよ」
は?俺が大悟を殺す?
「そんなん知るか!!」
俺を勝手に殺人犯にするな!
意味わかんねぇし。
「それくらい知っとけよ。また今日みたいに襲われそうになってもいいのか!」
「襲っ!?いや、あれは単に俺をからかっただけだろ」
「もうこれだから、お前は…!はぁ…この無自覚野郎」
怒ったと思ったら、
急に呆れた顔になる大悟。
コロコロ表情が変わるから、変な奴だ全く。