「俺は、男だ!クソ野郎」
第6章 何で俺…女装してんの。
「岬。絶対あのチャラ男に近づくなよ?」
大悟は、にこりと微笑みながら
そう言う。
とりあえず、噴火は
まぬがれたみたいだな…。
でもその笑顔と、ドスのきいた声が
マッチしてより恐ろしさを増している。
「あ、ああ…そのつもり」
俺は、頷きそう言った。
もう図書館には
二度と行かねぇし第一命令なんか
されてたまるか。
絶対、会いたくねぇ。
まさか、翼先輩が
俺が大嫌いな生徒会だったなんて
聞いてなかった。
あぁ、今思い出すと
俺を騙して楽しんでやがったに違いない。
くそぅ…。
人で遊んだらダメって小学校で
習わなかったのかよ。
すると、ズボンのポケットに入れていた携帯が
振動した。
メールか…?
こんな時間に誰だよと思いながら
取り出して画面を確認する。
やっぱりメールだった。
でも知らないアドレスから
受信したものだった。
疑問に思いながらも
メールを開く。
――――――――――
あっ、姫?
俺、翼だけど覚えてる?
急にだけど
午後の授業、仮病を使って
誰にもバレないように
保健室に来てね♪
もし、誰かに…いや特に幼なじみに
バレたら
俺と一回キスね。
――――――――――
…はっ?ナニコレ。
つか、何でこいつが俺のメアド知ってんだ。