テキストサイズ

「俺は、男だ!クソ野郎」

第6章 何で俺…女装してんの。






そして、ようやく

鐘が鳴った5分後に岬が戻ってきた。




無事に戻ってきたのは、いいが



なぜ、他の野郎の匂いを

おみやげとして持って帰る必要がある?






本人は、ただ『ぶつかっただけ』と言っているが

そう簡単にぶつかって

あんなキツい香水の匂いはつかないだろう。



…誰かに抱き締められたのなら

話は別だが。





岬の様子からして

あれは絶対おかしい。


それに岬は、嘘がものすごく

下手くそだ。



俺は、何でも岬のことなら

把握済み。




まぁ、今は

授業に集中しないと後々面倒くさくなるから



詳しくは、後から

岬に吐いてもらうつもりだ。






横目で岬を見ると、

予想を反して寝てやがった。




……相変わらず、無防備つーか

なんというか。







もう、寝てしまったら

俺の勝ちじゃん。




バカ岬。




これじゃあ、

起きたあとの反応が楽しみで仕方がない。













ストーリーメニュー

TOPTOPへ