「俺は、男だ!クソ野郎」
第6章 何で俺…女装してんの。
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「もう少しで着くぞ」
大悟の声にハッと上を向く。
危ねぇ…うっかりしてた。
ガチでまた眠りそうだった。
「まじか。だったら早く降ろし「あら、大悟くんじゃない!」
突然、
俺の言葉を遮る女の人の高い声。
…あれ、この声確か…。
聞いたことある声に
耳を傾ける。
「おばさん、こんにちは。どこかお出かけでもしてたんですか?」
「ええ、そうよ。ちょっと近くのスーパーまでね」
「そうなんですか。相変わらず、お綺麗ですね」
「大悟くんたら、またそんなこと言って~、そういうとこ岬も見習ってほしいわ」
俺は、ハッと気がついた。
この声は、間違えもなく
「んで、母さんがいるんだよ!」
顔を見なくとも
絶対、母さんだ。
「どうして岬は、口が悪くなったのかしら。それにいつでも子供じゃないんだから大悟くんにそうやって甘えちゃダメでしょ?」
は?甘える…?
俺、大悟に甘えた覚えないんだけど。