「俺は、男だ!クソ野郎」
第6章 何で俺…女装してんの。
「もうどうせなら、岬を嫁に貰ってくれないかしら」
「はっ!?」
母さんは、微笑みながら、
とんでもない発言をする。
その途端に
驚嘆してしまった。
…な、なんてことを言う親だ。
恐ろしい。
すると、大悟は、
にんまりとした表情になる。
「おばさん……いえ、お母さん。
ご安心してください。
…そのつもりなので」
大悟までもが
母さんのノリに乗る。
そんなくだらないこと
スルーしてくれればいいのに。
あ、そういえば、
大悟って冗談通じないんだよな…。
仕方ない、教えてあげよう。
「こら、大悟。母さんの変な冗談に乗るな」
やっぱ、素直に教えてあげる俺って
優しいよな(照)
「なんか勘違いしてるようだけど、俺はいつだって本気だよ?あっ、もう話しているうちに岬の家到着」
ピタッと大悟の足が止まる。