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「俺は、男だ!クソ野郎」

第6章 何で俺…女装してんの。







俺の気持ちとは裏腹に奴は、

笑みを浮かべてやがる。






「…おもしろい。ところで、君の名前は?」



「は?」


ハーフの野郎は、突然

俺の名前は何かと聞いてくる。





…てめぇには、今さっき

関係ねーって言ったばかりだろうが。


人の話、聞けよ。





「あ、人に名を尋ねるときは先ずは自分から名乗るでしたよね。 申し遅れました僕の名前は、紺野 肇といいます。君の名前は?」



「ははは…」


紺野 肇かあ。


で、なにこの人

勝手に自己紹介してくれちゃってんの。



流れ的に、俺もしなきゃ

いけない感じじゃねーか。






それに絶対、この格好で

人と関わりたくないし、



どうしても

会ったばかりで知らない奴に

そう簡単に名前を教えたくない。





俺は、知恵をしぼってどうにか考えた挙げ句、


出した答えが

後ろにいる咲さんだ。



そして振り向いて、



心の中で

SOSをテレパシーで送る。




どうも俺一人じゃ、

紺野って奴を相手にすることができないらしい。



いや、無理だ。

面倒くさいし。




だからそのためには、助っ人が必要なのだ。






「あ、そうそう!忘れてたわ。この子、私の親戚の姫ちゃんっていうの!可愛いでしよ♪」



咲さんは、

俺のテレパシーを読み取ったなのか、

慌てて助太刀に入ってくれた。




あ~

まじ、俺の女神。





俺は、咲さんの親戚の位置に昇格した。


杉本 岬は、嬉しさと喜びで

10レベルUPした。







「え、咲さんの親戚ですか…?小学…いえ、中学生なんか居ましたっけ?」



「あら、いたわよ。もう肇くんたら!ちなみに姫ちゃんは高校生よ♪」





~っ!



…くそハーフ。

なめやがってッ。






今、小学生って言いかけただろ!


丸聞こえだぞ。









よって杉本 岬は、

10のダメージを受けた。










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