「俺は、男だ!クソ野郎」
第6章 何で俺…女装してんの。
「あ、バレたか~。本音言うともっと触りたかった」
バレたかじゃねーよ。
しかも本音って…
「もう変態じゃん」
キモすぎて鳥肌立ったわ。
引く。
俺って、本当厄介な相手に関わってしまったなと
残念な気持ちになった。
「とりあえず、車の中に入ろうか」
翼先輩は、そう言って
さっきから不自然に止まっていたベンツを指さした。
え?嘘。
言葉も発せないくらい
驚いていると、
翼先輩が微笑んで
無理矢理
俺の右手を取って握った。
「行こうか。姫♪」
「ちょ、おい!」
痺れを切らしたのか引っ張られて
俺は、ベンツに乗り込みことになった。